絶対ないとは言えない!消費者金融利用が信用に傷をつける可能性!
お金の話をするのははしたないという風潮は現在でも多少残っており、まして「お金を借りる」なんてのは恥でしかないという向きもあります。それが銀行などであればまだ多少言い訳も立つものの、それが消費者金融であったりすると、もうなんの申し開きもできないとして落ち込まれる方もいらっしゃいます。
しかしそれは果たして根拠のあることなのでしょうか。たとえば、消費者金融の利用は違法であり、したがって消費者金融から借りたのは法を犯したことになるから恥に思う、というのであればわかります。もしそのような状況にあるのなら、法を犯したことがあるとして、社会的な信用も多少得られにくくなることも予想されます。
ただ、もちろん今のは仮の例です。消費者金融が違法であるとしたら、これほど白昼堂々と営業し、社会の中のいたるところで看板を見かけ、あらゆるメディアで広告を見かけるということはないはずですよね?まっとうな消費者金融業者であれば、もちろんその存在も提供されているサービスも合法であり、それを利用することに問題点は見当たりません。
したがって、理屈だけで言えば、消費者金融を利用したからといって社会的信用が疑問視されるという状況は起こり得ないということになります。実際のところ、消費者金融の利用を後ろめたく感じられる方は多いのですが、消費者金融を利用したという事実を持って、何か社会的に不利益を被るということは考えにくいのです。
消費者金融を利用したことがマイナスに転ぶ可能性として考えられるのは、強いて言えば「利用の仕方が悪かった」という可能性です。常識の範囲内で利用し、返済もきちんとしていれば何の問題もない消費者金融も、非常識な借入を繰り返したり、返済をたびたび遅らせていたりすると、常識を疑われる材料になるのは自明のことです。実際に自分の信用情報の記録に滞納の事実が記載されたりもしますので、それがマイナスに働く可能性は十分にあり得ます。
つまりまっとうな消費者金融を常識的に使っていれば、その事実によって不利益を被ることは基本的にない、ということになるのですが……。もちろんそれが基本にはなりますが、残念ながらそう理屈通りにすべてがうまく運ぶとも限らない現実もあります。
信用に傷がつくとまで言うのは大袈裟かもしれませんが、やはり借金は恥ずべきものという風潮があるのは事実です。社会の中には、自分も借金を極力避けるとともに、他人の借金も許容できないという方が一定数いらっしゃるのも十分に予想されます。たとえ返済もきちんと行っている借金であっても、「消費者金融を利用したことがある」という事実を問題視する人間がいないとは限らないのです。
もちろんそれは公的な話ではなく、あくまで個人間のやりとりのレベルでの話であることが多いでしょう。それでも、個人的に借金や消費者金融を嫌っている方が相手になったとき、消費者金融を利用したことによって信用を得られにくくなるというリスクについては理解しておいて損はありません。理屈で言えば少々理不尽な話ですが、そのような可能性も絶対にないとは言えないということを理解しておきましょう。